仏像総選挙!個人的推し仏(イナゾー)
今週の仏像ブログはイナゾーから総選挙の個人的推しの3票を入れた仏像についてご紹介させていただきます!
①成島毘沙門堂 兜跋毘沙門天立像
まず1票目は岩手県にある通称、成島毘沙門堂と呼ばれている三熊野神社の毘沙門堂の毘沙門天。5メートル近くもあり、
平安時代まで遡る巨大な毘沙門天は全国広しここだけではないかと思っています。昨年5月に3度目の訪問をしましたが毎度毎度迫力に圧倒されます、
今年、奈良国立博物館で開催されている特別展として毘沙門天の展覧会が開催されており今回のこちらの成島毘沙門堂の毘沙門天も大きなパネルで展示されています。※現在は休館中
この毘沙門天の脇に祀られる伝吉祥天像も独特の姿をしていてかつ平安時代の迫力を残す不思議な存在ですので、ぜひ合わせて拝観ください。
②勝常寺 薬師如来坐像
2票目はこちら。福島の湯川村の広々とした田園風景の中に佇むお寺の本尊です。私はこの薬師如来が本当に大好きで毎年必ず訪問するようにしています!
本堂の中央に祀られているこの薬師如来像は仄暗いお堂の中でご住職の読経とともに御簾が開かれ、厨子のなかに浮かび上がります。平安時代の初期に作られた薬師如来像でこの時代の特徴である翻波式衣文が体の胸から膝まで施されています。そして螺髪もゴロゴロとしたまるで石ころのような螺髪をしており、全体中から溢れ出る威厳に圧倒されてしまいます。
欅の一木造りで薬師如来と共に日光菩薩月光菩薩も国宝に指定されています。その他にも四天王や地蔵菩薩、十一面観音などの仏像が収蔵庫に祀られ平安時代のこの地域が発展していた痕跡を今にも残しています。喜多方ラーメンと一緒に是非皆さんも訪れてみてもらいたいと思います。
③正妙寺 千手千足観音
滋賀県長浜にある千手千足観音です。仏像部のメンバーと共に訪問させていただきました。最近注目を浴びているようで観音ハウスさんつい先日までいらっしゃった時には多くの拝観される方が来客されたようです。
この仏像の特徴はなんといっても千手に加えて千足という日本広しといえ、ほとんどない前例がないお姿をしています。
千手観音ならまだしも千足ってどういうこと?そして何で憤怒の顔をしてるのなど『何で?何で?』が止まらない観音像です。
この長浜エリアは地域の方々によって大事に守られている観音様たちが密集しているエリアです。毎年秋には通称観音フェスと呼ばれている観音祭りが開催され、普段非公開になっている仏像達も一斉に御開帳になるチャンスですのでおすすめです。
仏像総選挙の結果発表は、いよいよ今週日曜日。皆様19時頃に観音ハウスよりライブ配信していきますので、結果発表、仏像部のつぶやきを楽しみにしていてください!