仏像ピクトカバー
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仏像ピクトのつらみ

こんにちは仏像部のきしだです。

私は個人の活動として「仏像ピクト」というものを作っています。

こういうものです。


仏像の特徴を極限まで削ぎ落としピクトグラムの形に抽象化したものです。
主にSNS上で作品を発表したり、Webやイベントなどでグッズを販売しています。

作り始めから約10年経過し(活動できない期間含める)、
これまで25体くらいの仏像ピクトを作成してきました。

仏像の魅力

このブログをみてくれている方は仏像好きの方が大多数だと思います。

みなさんは仏像のどんなところに魅力を感じているでしょうか。
造形、由縁、成り立ち、ご利益などさまざまだとは思いますが、
やはり造形という方が一番多いのではないでしょうか。

造形といっても彫り方などの造形方法、素材、表情/ポーズ、仏師、地域性、時代性などなど、
たくさんの種類の仏像それぞれに特徴的な個性があり、
同じもの一つとしてないのが魅力なのではないでしょうか。

仏像ピクト制作者としてのつらみ

仏像ピクトの話に戻します。

上記のような魅力が仏像の醍醐味と書きました。
しかし、仏像ピクトは造形とは真逆の道を行っています。

薬師如来を例にとるとします。
仏像ピクトはピクトグラムであるが故に、
みんなの中にある「薬師如来の平均的なイメージ」を具現化しなければいけません。
そこには、他の仏像と区別できる薬師如来としての個性は出ますが、
同じ薬師如来の中ではすべて同じとしなければいけないのです。

また、細かな表現ができないのも大きな悩みです。
これもピクトグラムが故、一目で○○仏!とわかってもらわないといけません。
そのためには、やむなく諦めないといけない表現がたくさんあります。
髪型だったり服装だったり、持物だったり、衣文だったり、印相だったり……

逆を言うと、それこそが仏像ピクトの魅力であり
これまでたくさんの方にグッズを買っていただいたり応援いただけた結果ではありました。

しかし、やはり仏像好きのデザイナーの端くれとして
「仏像の魅力をもっと表現したい!」という思いはずっと心の片隅にあったのです。

そうしたつらみからできたものがこれ!

印相ピクトの爆誕である。

仏像の魅力の一つである「印相」。
それをピクトグラムにしました。

印相には仏像の存在理由そのものが詰まっています。(印相の参考記事)
だからこそたくさんの人をひきつける魅力があるのではないでしょうか。

その印相をピクトグラム化することで、仏像ピクトとともに仏像の魅力を
さらにたくさんの人たちに発信できたらなと思っています。

仏像ピクト、印相ピクトの今後に乞うご期待!

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