秘仏・元三大師、205年ぶりの出開帳
昨年の年末の話、ゆく年くる年を観ていてとてもびっくりした。
なんと深大寺の秘仏・元三大師像がテレビに映っているのである。
思わずスマホを手に撮りパシャっと撮影したのがこれである。
ナレーションを聞いているとなにやら今年の10月に上野にやってくるというのを聞いてさらにびっくり。
東京国立博物館にて、10/12-11/21に開催の特別展「最澄と天台宗のすべて」で御開帳されるというのである。
深大寺の元三大師像は2009年に開帳されて以来の開帳であり、しかも出開帳はなんと205年ぶり!!
205年前とは時代感覚がバグってしまいますが、文化13年、、、江戸時代であります。
両国の回向院というお寺で開帳されたとの事で深大寺HPには当時の逸話として下記のように書かれています。
この木像、江戸着開帳のはじめ、まず東叡山の宮ご拝礼によりて、御成おなり小路こうじ(※いまの上野広小路)を昇り来たり上野黒門(寛永寺総門)を通らんとしたりしに、(中略)大いなる故、なかなか通り難く、その上、重きこと、また夥おびただしければ、すべき様なく、他車に乗りて黒門を引入ぬ。まことなるかな、大師の像、全形七尺五寸(約2m)…(以下略)
200年前に2m近くもある仏像を深大寺から、上野を経由して両国まで運んだとなると相当大変だったんだろうなと。。。
そしてゆかりのある上野の地で元三大師像を拝観できることは、私たちが生きているうちにはきっと今回限りでしょう。
元三大師と聞いてみなさんがぱっと思い浮かべるのは実は角大師ではないでしょうか。
平安時代に、鬼の姿となり疫病神を退散したときの姿を写し取ったものといわれており、よくお札に書かれていたりします。
こういったものですね。
この鬼の姿はなんともいえないかわいさがと魅力があり、仏像に詳しくない人でも知っていたりお寺でお札を買って知っている人は多いと思います。
角大師のお札はお寺によって木版のタッチが異なったりしていて、収集している方も結構いるのではないでしょうか。
上野で特別展ではもちろん展示が一番の目的ではありますが、それ以外にも角大師のオリジナルグッズがたくさん作られるのでは?と私は予想しておりそちらもとても楽しみにしております。
個人的にグッズを作っているので、私も便乗して何か作ってみようかな〜