不要不急の仁王
ゴールデンウィークとなれば絶好の仏像めぐりのタイミングではあったのですが今年は残念ながら遠出を諦め、近所をお散歩。
お寺は散歩の目的地にちょうどいいスポット。散歩中、高幡不動に立ち寄ると仁王門の仁王様が普段と違う様子。なんと特注のマスクをしていらっしゃいました。
「阿吽(あうん)の呼吸」という言葉の語源にもなる仁王像は文字通り、阿形と吽形の2体でひとつの仏を成していて、仁王像の正式名称は金剛力士像と言います。
前身は古代インドの神「ヴァジュラダラ」で、「金剛杵を持っているもの」という意味で、執金剛神という1人の仏が、敵や疫病の侵入を防ぐにあたり、2体に分れて門の左右に祀られる仁王像となりました。
疫病のガードマンの仁王像ですらマスクでしっかり疫病対策。我々も疫病入らぬよう、広めぬようしっかりガードして、退散させた際には気持ちよくお寺巡りしていきたいですね。