仏像部茨城遠征|おしゃれカーテン
皆さま、明けましておめでとうございます!
2020年になりましたね!
昨年ひっそりと帰ってきた仏像部。
茨城のお寺を巡ったり初めての講義をさせて頂いたり、充実した年となりました。
2020年も仏像部なりの仏像の楽しみ方をマイペースにお届けして行きたいと思っております。
さて新年最初の記事は仏像部茨城遠征1日目に訪れた小山寺(富谷観音)です。
山の中を車でかなり上の方まで登りました。
めっちゃ山奥というか山の上。
出迎えたのは迫力満点の立派な三重塔。
こちらの三重塔は国指定の重要文化財だそうです。
【小山寺(富谷観音)】
宗派 天台宗
国指定重要文化財 三重塔
県指定文化財 十一面観音坐像・多聞天・本堂・楼門・鐘楼
天平七年(735年)、聖武天皇の勅令により行基菩薩が開山したと伝えられ、古くから開運・安産・子育ての祈願所として知られている。
本尊の十一面観音菩薩は行基の作、脇士不動尊は慈覚大師の作、多聞天は運慶の作と伝えられている。
本堂は四柱作りで江戸時代に再建された。
三重塔は寛政六年(1465年)、多賀谷朝経が旦那となり大工宗阿弥家吉とその息子によって再建された。
関東以北ではまれにみる室町時代の塔で、細部の装飾にすぐれ、屋根はこけら葺で、頂上には鉄及び青銅製の相輪がある。
真っ赤なお堂。佇まいが素敵。
真っ赤なお堂に入ると真っ先に目に入るカーテン。
カーテンの中におわするのは運慶系の迫力満点の毘沙門天。
力強い動きと表情がかっこいいです。
見下ろされたい・踏まれたい。
カーテンの理由などについてはお伺いしましたがわかりませんでした。
ちょっと気になります。
茨城県教育委員会ホームページより
【木造 毘沙門天立像】
制作時期 室町時代初期
ヒノキ材による寄木造り。
忿怒の相をあらわしを甲胄をつけている。
足に邪鬼を踏まえ、右手に鉾、左手に塔を持つ。
面の表現も強く、鎌倉時代の様式を踏襲した作と推定される。
そして不動明王。
茨城県教育委員会ホームページより
【木造 不動明王立像】
制作時期 平安時代後期(寺伝・推定)
ヒノキ材による寄木造。像 高さ126cmで、彫眼、体側やや後ろで、背板と後頭部の蓋板を合わせ内刳す、胸飾り、釧、条帛、裳をつけ、宝剣、羂索を持つ。
髪形は、総髪で弁髪を付けない。両眼は大きく見開き、上下の牙を出している。体部は朱で彩色され、岩座に立つ、火焔光背。
不動明王のお隣に可愛らしいお方が。
ちなみに御本尊の十一面観音は62年に一度の開帳とのことで、拝見することは出来ませんでした…!
火事が起きたことがあるとかないとかあるとか…。
社務所の奥にチラリと見えた如意輪様が気になり、お寺の方にお尋ねすると見せていただけることに。
所々に残る青。元はどんな色彩が施されていたのでしょう。気になります。
小さな仏様たちに囲まれた雰囲気のある空間です。
涅槃仏。
なんと、足の裏が見えるタイプ。
撮らせて頂けばよかったな、足の裏。
余談ですが、車で深い山道を下っていると私めは洒落怖で読んだヤマノケという妖怪のことを考えずにはいられませんでした。
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それでは、本年もよろしくお願いいたします。